インターネットによるコラボーレーションは社会を変えるか?

27 10月
2009

先週末に行われたNetSquared Tokyoと日経デジタルコアのイベント
「『ウィキノミクス』が世界を変える~公共部門にも広がるマス・コラボレーション~」
で使ったドキュメンタリー映画”USNOW”の日本語版作成を行いました。

この映画は、Web2.0以降のコラボレーションツールを活用することで、社会福祉やその他社会を構成するためのサービスに変革を与えることができる、という意欲的な内容のドキュメンタリー。

ネットスクエアード主催の市川さんが4Goodで呼びかけているのを見て、即座に名乗りを上げた形でプロジェクトはスタート。
5人のボランティアによって2週間で完了。特筆すべきは、プロジェクトの最初から最後まで、メンバーと僕は顔を合わせることなく、MLとGoogleDocsだけでこのプロジェクトを完成させたことだろうか。この行為自体がインターネットを用いたコラボレーションでもあった。

このイベントは名著ウィキノミクスの執筆者の一人であるアンソニーウイリアムスを招いて、
「インターネットとWikiをはじめとした協業を可能にするインターネットアプリケーションによって、政治や社会がどう変わる可能性があるのか」を
テーマにしたイベントだったのだけど、自分はDHの講義の関係で中途退出。アンソニーの話が聞けなくて残念。

今回の取り組みで感じたことを。
インターネットはツールでしかないし、コンテンツこそが重要であるのは不変なのだけど、そのコンテンツの生成は、今までの制作プロセスと異なった形で行うことができる。この場合、権利というものも曖昧になりがち。
自分が書いた字幕は自分の手柄?それを誰かが書きなおした場合は、その人の手柄?権利?違う。俺たちのもの。「俺」ではなくて「俺たち」が達成したこと。でも「俺たちのものではない」。
共有される財産、コモンズ。ドキュメンタリーを作った原作者に最大の尊敬を表わしながらも、それはもはや原作者だけのものではない。他の人がさらに大きな付加価値を与えている。たかが翻訳ごときで権利を主張するのはバカバカしい。けど、誰かが作ったものに対して、他人が付加価値を与える権利を許してくれたこと、それがコンテンツに新たな価値を与える。その手助けをしたのは他人。うまく言葉でまとめられない、もやもやした高揚感。それこそがこれからのコンテンツの制作に影響を与え、今までにない価値を生み出す原動力になっていく。

コンテンツの形、コンテンツの作成プロセス、権利の尊重と扱い方、あらゆるものがインターネットによって変わっていく。インターネットと人の才能はニコ動にwを打ち込むためだけに存在しているわけじゃない。インターネットは社会のあり方も変えることができる。俺は身をもって実感している。本当に変革を起こしたければ、この世界からでしかない。その価値に世の中の人が早く気づいてくれるように走り続けようと思う。

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